年金額通知「ねんきん定期便」
政府は年金に対する不安を少しでも解消するため、「ねんきん定期便」制度を開始します。
ねんきん定期便の運用は2008年度以降に開始される予定でしたが、安部総理の強い意向もあって35歳、45歳、55歳以上には前倒しで実施されることになりました。既に、平成19年3月から、35歳になる方には前倒しで「ねんきん定期便」の送付が始まっています。45歳、55歳以上の方へも2007年12月から「ねんきん定期便」による通知が始まる予定です。
「ねんきん定期便」概要
- 35歳、45歳、58歳
- 国民年金・厚生年金保険の加入履歴(1回/年)
- 50歳以上
- 最終的に受け取れる年金見込額を通知(1回/年)
- 20歳〜49歳
-
それまでに支払った年金額に応じた
月収と加入期間をもとに試算できる「年金早見表」(1回/年)
ねんきん定期便実施スケジュール
データ参照:政府公報オンライン
「ねんきん定期便」の本格的なスタートは2008年(平成20年)4月からですが、35歳、45歳、55歳以上の方には上記のように前倒しで実施されます。現在58歳以上の方にはこれまで通り、加入期間、加入履歴、将来の年金額など詳細な情報が提供されます。
ねんきん定期便は本来2008年4月に開始見込みだった年金保険料納付実績を通知する「ポイント制度」を改正した制度です。
ポイントの通知では、支給見込みの年金額を知るには自分で計算しなければならない不便さがありました。今回の改正で年金額を直接知ることが出来るのでその分はわかりやすくはなります。
ただ、49歳以下の人にとっては、最終的な年金額はやはり判らないままです。年金額を予想するには、当サイトの「公的年金支給額計算」や社会保険庁のサイトで調べるしかありません。
インターネットで年金加入記録を確認
社会保険庁は「ねんきん定期便」が送られてくる時期以外でもインターネットを使って年金情報を調べられるしくみを用意しています。
社会保険庁がWEBで公開している情報は次の通り
- 年金額簡易試算(シミュレーション)
- 年金加入記録を自分で設定し簡単試算を行う
- 年金見込額試算
-
50歳以上の方のみ、基礎年金番号が必要
個人情報に基づいて年金見込額を試算、試算結果は郵送通知 - 年金加入記録照会・年金見込額試算
-
公的個人認証サービスなどの電子証明書が必要
50歳以上の方へは
年金見込試算およびその計算の基礎となった年金加入記録を回答
試算結果は電子文書で通知
50歳以下の方へは
年金加入記録のみ回答、結果は電子文書で通知
上記の試算は 社会保険庁のサイトを参照してください。
関連情報リンク
「ねんきん定期便」が届いたら
2009年4月から発送の始まった「ねんきん定期便」を解説
「ねんきん特別便」が届いたら
2007年12月から発送の始まった「ねんきん特別便」を解説
社会保険庁 35・45歳に年金加入履歴通知
35,45歳時点でも国民年金、厚生年金見込額を通知