医療保険の検討
以前は医療保険というと生命保険などの特約として医療特約を付けるぐらいしか保険商品ががなく、医療保障は生命保険のおまけ的な扱いでした。ところが、2001年に医療保険、ガン保険、介護保険が一般の保険会社にも解禁され、最近は保険会社の多くが医療保険を主契約とする保険を扱っています。
更新型の医療特約や医療保険では保証期間が70歳や80歳に制限されていることが多く、これからの高齢化社会では役不足です。そこで注目されているのが生きている間補償してくれる終身医療保険です。
終身医療保険の概要
終身医療保険にもいくつかのタイプがあります。タイプ別特徴を次表にまとめました。
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終身医療保険は、保険金の支払期間を65歳や70歳迄で終了するタイプと生涯保険金を払い続けるタイプがあります。もちろん、毎月の保険金額は生涯払い続けるタイプの方が安いのですが、長生きする自信のある人は期間限定で支払いを終えるタイプの方が生涯支払額は少なくなります。
また、被保険者が死亡したときに死亡一時金が支払われるタイプと支払われないタイプがあります。こちらも死亡保険金が支払われないタイプは保険金額は安いのですが、生涯収支で考えると死亡一時金が支払われるタイプの方がお得な場合があります。
保険会社によっては、上記のタイプのうち特定のタイプしか提供していないこともあります。終身医療保険を選択する場合は注意してください。
医療保険には生保型と損保型が
医療保険というと、入院時の「一日当たりいくら支払われるか」と「手術給付金は入院給付金の何倍」などで保障するのが一般的なタイプです。ところが、これでは実際に病気になった時、入院費用や差額ベッド代などの自己負担額が、支給される保険金額よりも多い場合もあれば少ない場合もあります。
これに対し損害保険会社の扱っている医療保険で実損填補型の医療費用保険があります。この保険を一般的な医療保険(保険型)と比較してみましょう
- 医療保険(生保型)
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1.入院給付金(日額)があらかじめ決められている
2.病気の種類によっては、保険金で不足することもある
- 医療費用保険(損保型)
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1.入院給付金(日額)もつけられるが
基本的には病気によりかかった費用を補填する
2.入院が長引いても、保険金で不足することはない
医療費用保険(損保型)なら、公的医療保険の自己負担分、高度先進医療費、食事療養費、差額ベッド代、付き添いの交通費など入院時にかかった実費が補償されます。生命保険のような焼け太りは起こりませんが、確実に医療費の自己負担分を補償してもらえるのは心強いです。
医療保障を検討されるときは、このような医療費用保険も選択肢に加えるのはどうでしょうか。