年金支給開始時期選択

定年間近になって年金支給額の少なさに気づき困っておられませんか、今からでも年金額を増やす方法があるのです。老齢基礎年金(国民年金)の支給開始年齢は標準では65歳ですが、支給開始年齢を繰り下げることで標準の支給額が増加されるのです。
次の記事をご覧になり、あなたに最適な支給開始年齢を選択してください。

支給繰り下げによる増加額

基礎年金の支給開始時期変更による効果
支給開始
年齢
支給額増減 支給金額
(円/年額)
78歳までの
支給総額
(万円)
85歳までの
支給総額
(万円)
60歳 -30.0%
61歳 -24.0%
62歳 -18.0%
63歳 −12.0%
64歳 -6.0%
65歳 標準額
66歳 +6.0%
67歳 +12.0%
68歳 +18.0%
69歳 +24.0%
70歳 +30.0%
(昭和16年4月1日以降に生まれた方への支給額。
昭和16年4月1日以前に生まれた方はこの表と異なります。)

(この金額はあくまで試算額です、将来の支給を保証するものではありません。
 この試算には、将来のマクロ経済スライド率は反映していません)
  国民年金納付期間   : ヶ月
  国民年金半額免除期間 : ヶ月
  国民年金全額免除期間 : ヶ月
  
計算方法
国民年金を納付された期間(年月)を、上記国民年金納付期間右横の枠内に半角数字で入力してください。
納付免除期間のある方は国民年金半額免除期間または国民年金全額免除期間の右横の枠内に半角数字で入力してください。
最後に計算ボタンを押してください。

上の表に示すように、老齢基礎年金(国民年金)は本人の事情により60歳から70歳の間で支給開始年齢を選択することができます。注意しないといけないのは、一度支給金額が決まると一生その金額に固定されるということです。たとえば、60歳から年金をもらい始めると、標準額よりも30%減額され、その後増えることはありません。
反対に、支給開始年齢を遅らせると年金額が増額されます。しかし、年金が支給されない間の収入を確保する必要があります。定年後も働き続ける方や自営業を続けられる方は選択肢として考えられます。

トータルで考えて得なの

支払い開始時期変更による支給総額比較
(グラフの支給総額は老齢基礎年金が満額の場合)

支給開始年齢を繰り下げることで、老齢基礎年金(国民年金)の支給額を増やせます。ただ、繰り下げたことでその間は年金支給がありません。人間の一生を考えた場合はたして繰り下げはお得なのでしょうか。
上のグラフは、老齢基礎年金の支給額を累計したものです。標準の支給開始年齢65歳の累計支給額を上回るのは66歳支給開始で78歳、67歳で79歳、68歳で80歳、69歳で81歳、70歳支給開始だと82歳になってしまいます。
実際に、ご自身の年金額を上の記事(支給繰り下げによる増加額)でシュミレーションしてください。78歳は男性の平均寿命(H14年)、83歳は女性の平均寿命(H14年)です。 自分は長生きすると自信のある方は繰り下げもいいですが、あまり先延ばしして結局損にならないようによくご検討下さい。

現在は支給開始年齢を繰り下げられるのは老齢基礎年金だけですが、H19年4月から老齢厚生年金も繰り下げ支給が可能となります。
(参照:年金制度改革で変わる就労意欲

夫婦で支給時期調整

奥様分の年金支給を繰り下げる

年金支給開始を繰り下げると年金が増額されるのは良いですが、年金支給開始までの空白期間の収入をどう確保するのか、また思わぬ病気を患ってしまった場合はどうすればいいのかなど不安なこともあります。

そこで次の方法はどうでしょうか

奥様分の年金だけを繰り下げる
ご主人の年金は標準の65歳で受給を始め、奥様の年金分だけを繰り下げ受給するのです。
ご主人の年金だけでは不足する分は定年後も働き続けるなり、個人年金自分年金を使うのです
この方法が良いのは、女性の方が寿命が長いので長く年金を受け取れる可能性が高く、生涯年金受給額は高くなります。
支給繰り下げによる増加額でシュミレーションして下さい。
体調が崩れたら受給開始する
65歳の時受給の繰り下げを選んでも、66歳を過ぎれば月単位で受給を開始できます。
もし体調を崩して、ご主人の年金収入だけでは生活が苦しいようなら無理せず受給を開始すればいいでしょう。

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