住宅ローン金利推移
2007年夏までは日銀による短期市場金利操作によって、徐々に金利が上がっていました。しかし、米国に端を発したサブプライムローン問題で日銀利上げは頓挫しています。
当面日銀による金利引き上げは見送られるとの見込みで、長期金利が低迷しています。これに伴い大手銀行による住宅ローン金利も引き下げられています。
金融機関により差がありますが、概ね0.05%程度の引き下げになります。
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長期金利は、市場参加者が今後の市況を先読みして金利が上がったり下がったりします。今回の長期金利低下は、米国サブプライムローン(低所得者向け住宅ローン)問題でリスクマネーが債券買いに動いているためだと思われます。
当初サブプライムローン問題は、早期解決され実体経済への影響は軽微だと言われていました。しかし、2008年年明けの米国経済指標を見ると明らかに実体経済への悪影響が出始めています。
現在の状況では、日銀による日本の短期市場金利引き上げは、2008年前半は無理ではないかとも言われています。
住宅ローン金利の低下は日本では住宅販売に追い風ですが、官制不況と言われる住宅建設承認問題が大きく影響しています。住宅業界もしばらく厳しさが続きそうです。