投資信託

株式や債券に直接投資するのはリスクや投資金額の面で踏み切れないという方は、投資信託を検討されてはどうでしょう。
投資信託は専門家が国内外の株式や債券などに投資し運用を行うもので、時価の値上り益(キャピタルゲイン)や配当金(インカムゲイン)も得られる投資商品です。

投資信託の種類

投資信託の投資先
種類 株式投資信託 公社債投資信託
投資先 株式、債券を中心に
すべての有価証券
債券、国債などの
公社債のみ

投資信託には大きく分けて、株式投資信託と公社債投資信託があります。
公社債投資信託は投資先を国債、地方債、社債などの公社債だけで運用しており、株式を組み入れた投資信託と比較するとリスクが低く抑えられています。
株式投資信託は、投資先に株式を組み入れていますが、100%近く株式を組み入れているものから50%〜70%前後、30%〜50%前後などそれぞれの投資信託の特徴により組み入れ比率は多種多様です。
さらに、投資先は国内に限らず海外の債券、株式に投資している投資信託もあります。海外の債券、株式を組み込んでいる投資信託は為替リスクもありますので注意してください。

投資信託の販売方式

追加型(オープン型)
いつでも購入でき、いつでも売却できるタイプです
単位型・スポット型
募集期間内しか購入できないタイプです
単位型・定時定型
同じ運用をするファンドを定期的に設定、販売するタイプです

投資信託は、販売方式による違いもあります。上右図に示しますように最近は単位型が少なくなってきていますが、追加型(オープン型)の株式投資信託が徐々に増加する傾向があります。
いつでも売買できるオープン型が市場ニーズに合っているようです。

投資信託のメリット・デメリット

投資信託の特徴をメリット・デメリットに分けて説明します。

メリット
・一部を除いて1万円程度から投資可能
・専門家による運用、分散投資を実現
・販売、受託、運用が独立しており安全性が高い
・時価は毎日、運用状況も定期的に公開されている
・オープン型はいつでも買付け、解約でき換金性が高い
・商品選択の幅が広く、海外資産への投資も可能
・2004年から配当課税が優遇されている
デメリット
・直接投資する場合と比較すると、コストや手数料が高い
・元本は保証されていない
・価格変動は自己責任となる
・約定金額が注文時点で確定しない

1万円程度から、分散投資できるメリットは大きいです。さらに、「ファンドるいとう」という制度を使って毎月ファンドを定額で購入することもでき、時間分散することも可能です。
ただ、株や債券に直接投資する場合と比較すると、コストや手数料が高くなります。購入時に「販売手数料」、保有中は「信託報酬」、売却時に「信託財産留保金」などのコストがかかります。少なくともこれらのコストを超える収益が得られなければ、投資元本割れする可能性もあります。

投資信託の選び方

投資信託は、組入れ金融商品の違いや投資方針によって多くの種類があります。多くの投資信託の中から自分の目的に合った商品を探すのに、上のサイトが参考になります。どちらも、投資信託の格付けを行っており同種のファンドのなかでも比較的投資成績の良いものが分かります。

投資方針による分類

国内株式型
株式組入れ限度70%以上で
主として国内株式に投資する
国際株式型
株式組入れ限度70%以上で
主として海外株式に投資する
バランス型
株式組入れ限度70%未満で
株式と公社債をバランス投資する
転換社債型
株式組入れ限度30%未満で
主として転換社債に投資する
インデックス型
株式指数インデックスに連動する
運用成果を目指す(株式組入れ限度はない)
業種別インデックス型
株式組入れ限度70%以上で
主として国内の特定業種株に投資する
派生商品型
派生商品を積極的に活用する
ヘッジ目的以外に用いる
ファンド・オブ・ファンズ
主に他の投資信託に投資する

株式の組み入れ比率の高い投資信託は、値上がり益を狙える反面リスクが高くなり元本割れする可能性もあります。金融情勢に明るい投資経験者なら、ある程度投資先が絞られた投信を選び積極的な投資を行うこともできます。
まだまだ投資に自信のない方は、公社債投資信託やバランス型、ファンド・オブ・ファンズ等を選ばれると比較的リスクは小さくなります。

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