厚生年金と共済年金が一元化
現状の公的年金制度
現在、同じ第二号被保険者の会社員などのサラリーマンと公務員では、年金制度上厚生年金と共済年金という別の組織に別れています。ところが、厚生年金と比べて低い料率で同じ年金額が支給される共済年金は官民格差だと問題視され、平成18年までにはこの二つの年金で支払い料率と年金支給額を同じにする方針が決められていました。
ただ、これまで通り厚生年金と共済年金が別組織として存続し続けると透明性が保てないのと公務員優遇との指摘が強いことで、政府は来年の通常国会で厚生年金と共済年金の運用会計を一本化し共済年金単独での運用を廃止するとの法案を提出する見込みです。
共済年金の厚生年金一元化のポイント
国民にとってのメリットは、共済年金と厚生年金の会計が一本化されることで、年金会計がより透明化し年金運用の失敗などで個別組合の財政が逼迫すると言うことが無くなることです。
- 制度変更時期
- 2010年年度目標
- 統合対象
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会計は一元化
窓口はこれまで通り(共済組合は残る)
ただ、共済組合は組織として存続させ徴税事務や積立金の運用はこれまで通り任せられ、 組合員への貸し付けや地方債の購入、私立学校への助成などに使われる見込みです。